紙の絵本制作奮闘記・作るかどうかわかりません(笑)2

「ある日 犬の国から手紙が来て」バンボと仲間たち
紙の絵本制作奮闘記・作るかどうかわかりません(笑)2

とんち…? ある会社から帰ってきた見積もりに、高額な印刷代と製本代に加え、出版を知らない事を前提に提案される謎のしきたり(有料)の説明がありました。

松井の名前で見積もりを取ったことが原因かもしれません。だって、名前がおじいちゃん。しかもアトリエの住所が別荘地。となれば、リタイアした老人が趣味でちょっと絵本でも出してみようかな?というくらいのノリで見積もりを頼んできたと思われても不思議じゃない??

このままでは進展がない…という危機感を感じ、すぐに事情や経歴の説明を添えてお返事を差し上げたところ、大変にフレンドリーかつ丁寧な言葉の前に「お」と「御」と「ご」がついたメールが戻ってまいりました。自費出版の世界は大丈夫なのでしょうか?(笑)

とはいえ、ご提案いただいた見積もりの合計金額は20年前と桁が違いました。印刷技術が進歩して、小ロットでも印刷できるようになったことが理由だと思います。

話を戻して、見積りの謎の部分について書き進めてみたのですが面白くなリません。

面白くなりそうな書き方がないわけでもないのです。それはメールのやり取りを全文掲載すること。でも人としてやっていけないことです。先方さまも子供達や奥様にちょっといいクリスマスプレゼントを奮発したくて、できごごろでふっかけちゃったのかもしれないし。

さて前置きはここまでにして、大きな間違いに気づきました。

最近は大手出版社も自費出版のお手伝いをしてくれたりするようですが、小学館さんに不義理な行為になりやしないかと考え、自費出版のみを担い、かつ絵本に強そうなところを選んで見積もりをお願いしました。昨日までに5社にメールを送りました。

多分、年末だからでしょう。全ての会社から見積もりが返ってきてはいません。今日で仕事納めという会社も多いと聞いています。

数社を見比べてみたところ金額にばらつきがありました。何度も言いますが松井の名前がおじいちゃんぽいためでしょう。細かく手を差し伸べてくださるサポートにお金がかかってしまっているようです。その部分はとりあえずはじき、印刷のみをお願いしたと仮定して計算してみました。

20年前と桁違いとはいえ、想像していたより高額でした。「絵本」は、子供がワイルドに扱っても大丈夫なようにハードカバーという頑丈な形態で作られています。そこにまた、カバーをかけます。紙も通常より厚めなものが使われます。費用がかかっても仕方ないですがでもこんなにかかるのかぁ…と、ため息が出ました。ざっくり300冊で割ってみたらお歳暮にもらうハムの詰め合わせくらいの値段になりました。

改めて、私たちの絵本を出版してくださった出版社さんに感謝します。たくさん売れてご恩返しができたら良かったのですが。

…とここで、はたと気づいたのです。

見積もりをお願いするところを間違ってやしないか?

出版社さんは私たちの印刷データを下請けの印刷会社に頼むんですよね、きっと。だから金額に下駄がはかされてしまってるんです。出来上がったものを印刷してもらうだけなら、直接、印刷会社に見積もりをお願いすれば良いんじゃないの?ということに。

ということで、クリスマスイブに見積もりのお願いをします。

あ〜あ、明日の朝、枕元に300冊の「ある日 犬の国から手紙が来て」が置いてあったらなあ。

サンタさんお願いします。もう、遅いか。

あ、でも300冊もらっても買ってもらえるだろうか?という不安もあります。

20年くらい前、絵本を出版する夢を抱え、飛び込みで売り込みに行ったある出版社でこう言われました。
「あなたが本を出したら売れると思う?思うからきたんだよね?でもさ、実際売れる本の数はあなたがもらう年賀状の数くらいだよ。どう?1万枚くらいもらってる?」と。

何の根拠もありませんが、正直、もらえる年賀状÷3くらいが買ってくださる人数と思っています。

紙の絵本が待ちきれないという方は、ぜひ、どうか電子版をお願いいたします。
クリスマスプレゼントを買い忘れたという方も、インストールするだけで贈れちゃいますので便利でございます。
「ある日 犬の国から手紙が来て」バンボと仲間たち

ハッピーホリデー!

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