紙の絵本制作奮闘記・作るかどうかわかりません(笑)6

「ある日 犬の国から手紙が来て」バンボと仲間たち
紙の絵本制作奮闘記・作るかどうかわかりません(笑)6

新年あけましておめでとうございます!
今年も犬の国をどうかよろしくお願いいたします。

2022年元旦、今年最初の投稿になります。お付き合いください。

今回はクラウドファンディングで制作した場合のお礼について考えをお伝えしたいと思います。

10社に見積もりを出して、回答は現在のところ6社。
300冊の絵本の製本と印刷をお願いするとおおよそ50万円〜100万円で作れることがわかりました。
会社によって倍も違うんですね…驚きです。

この絵本は15年前は定価1,400円+税で販売されていました。
その後、増刷が叶わなかったので(我々の実力不足です)数が少なくなったものに恐れ多いプレミア価格がつき、欲しいと言ってくださる嬉しいお問い合わせもいただくようになりました。

リニューアルした本を皆さんのお手元に届けたい、もちろん手に取れる適正な価格で。

希望は15年前と同じ定価1,400円+税です。

でも仮に、製本と印刷に1,000,000円(ぜんぶ数字で書いてみると迫力がありますね)かかった場合。

1,000,000円を300冊で÷と、3,333円。これ原価です。
さらに裏ポケットに「犬の国の10,000ペロ札」と「犬の国へ向かう遠吠え鉄道の切符」をセットしたら、原価で軽く4,000円を超える絵本になってしまうんです。

これにまたクラウドファンディングの手数料17%も加えなきゃ。

1,400円で販売したら大赤字ですよね。

でも、製本、印刷費用をクラウドファンディングで皆さんから援助していただけるのであれば、手に取りやすいお値段が実現できるかもしれない。

ひと昔まえなら、銀行などでお金を借りてチャレンジすることでした。

とはいえ信用も担保もなければ、銀行はお金を貸してくれません。もし審査を通ったとしても、保証人とかお願いしないといけないし、もしもの時は迷惑がかかっちゃうから安易には頼めないし、失敗したら無一文で麻雀放浪記のようなすさまじい結末がまっているかも。

気が小さい私たちにはとてもできなかった博打です。
(画家と作家って仕事を選んだことが人生の大博打でしたけど)

ですからクラウドファンディングって大変にありがたいシステムです。

ブログを見てくださった方から年末に「クラウドファンディングにへそくりを投入します」というメッセージをいただきました。

もしもの時のために蓄えていた大切なお金を私たちの夢の実現のために投げ出してくださる…。

お気持ちが嬉しくて涙が出ました。

そのお気持ちの応えるためにも、なんとしてもやり遂げなければ。

子供の頃、習い事でもなんでもつまづくと途中で逃げ出してしまう性格でした。
Twitterも始めたけれど更新していません。
ブログの題名に「作るかどうかわかりません」という副題もつけてしまう始末です。

2022年、私たちは心を入れ替えます。

と同時に感謝の心を忘れてはならないと思いました。

思えば私たちはここ数年、ほとんどテレビを見ていません。
NHKの視聴料も正直、払う必要があるのかな?と。

電源を入れると同時にyoutubeボタンを押して、仕事の邪魔にならない程度のカテゴリーを適当に流しています。「いいね」ボタンを押さず「チャンネル登録」をせずに。

視聴させていただいているのだから、制作者に感謝を込めて、これからはいいねボタンを押します。
よく見ているチャンネルは登録します。

すみません。ここまで来て本題に全く触れていないミスに気づきました。

クラウドファンディングに投資してくれた方へのお礼でした。

実際にクラウドファンディングにチャレンジされている方々のお礼を覗いてみました。

一例ですが、1,000円のお礼…心を込めたお礼のメール。5,000円…色紙にお礼の言葉とイラスト。10,000円でグッズ購入時の半額引チケット。50,000円まで来るとそれなりにすごいお礼で上限は100,000円くらいまで具体的に決まっています。それぞれの特色を生かしたおもてなしが用意されていました。

さて私たちはどんなお礼ができるだろうか。

電子書籍絵本を購入された方はご存知かと思いますが、最後の見開きに天井画風の絵が掲載されています。

これは以前、小学館のジュニア文庫から出版した本のカラー扉絵にもなっている「犬天使図」という、総勢370犬の実在のワンコたちが登場している大作です。

この見開きページに掲載する絵を新たに描きなおしたらどうだろうか。

登場していただくワンコは支援してくださった皆さんの愛犬たち。彼らはそれぞれ、家族に宛てた絵葉書を持っているのです。

10,000円を支援してくださった方は、その絵に登場していただく。

もっとたくさん投資してくださった方は、絵本の後ろ見返し部分に「Special thanks」としてお名前を掲載させていただく。

という案を思いつきました。

1,000円、3,000円、5,000円は、まだ考案中です。

皆さんの愛犬たちに、絵本に登場していただくことができたら「この絵本はバンボと仲間たちで作りました」という、この絵本のコンセプトにもぴったりではないかと思っています。

支援してくださった方々のお力をお借りして、みんなで作った絵本になってくれる気がします。

これまで我々は、あまり心の内を語ったことはありませんでした。作者が表に出ることによって…犬の国のイメージを壊してしまうかもしれないと恐れていたからです。出身地がともに東京都であること以外、なにも公にしておりません。

田中マルコは、カタカナ表記で、海外でも使われている名前(男性名)ですから、性別、国籍もあやふやなわけです。松井の名前に至っては、おじいちゃんです。そのまま、皆さんの想像に人物像を委ねてまいりました。

ですがこうやって制作奮闘記を書きながら少しずつ私たちの考えや雰囲気を知っていただくことで、皆さんと一緒にこの絵本を育てていける気がしています。

余談ですがアニメ「美味しんぼ」の登場人物、美食家であり陶芸家の大男、海原雄山と、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男が同じ声優さんだそうです。びっくりしました。

それを知ってから、とても複雑な心境で両方のアニメを見ています。イメージってすごくデリケートですね。
ちなみに実写版で海原雄山を演じたのは、三國連太郎さんと松平健さんだそうです。ねずみ男は大泉洋さんが演じていたような。このキャスティングはイメージに合っているかもです。

このような感じで、犬の国人間の国支店は今年、元旦から全力投球で頑張ります。

そして皆さまにとって、2022年が素晴らしい1年になりますようお祈り申し上げます。
できましたらコロナ終焉も。

本年もどうぞ応援してください。よろしくお願いいたします。

それから今回もしつこくお願いします。電子書籍も買ってください。
「ある日 犬の国から手紙が来て」バンボと仲間たち

コメントを入れていただくことができるようになりました!

コメント

  1. レアパパ より:

    紙本制作の為のクラファンは、大いに活用して頂いてみんなの期待に応えてください!
    今では犬の国ファンは15年前よりはるかに多いと思います。
    我が家も絶対に応援支援しま~す!
    本出たら最低10冊は欲しいんですよね。
    みんなに配るのと、近所の幼稚園、保育園に寄付するので!
    制作出来るように前向きに考えをまとめて下さい!
    犬の国の仲間たちだけでなく人間の国にも仲間はいっぱいいます。

    • marco marco より:

      レアパパさんありがとうございます。 頑張ってみます。 犬友達にプレゼント出来るような素敵な本を目指します。最低10冊って(涙)!大型書店でも10冊なんて置いてくれませんよ〜(笑)とてもありがたいです。

  2. エーたんママ より:

    ぜひクラファンに参加させて頂ければと思います。私は運良くこの本と出会い、娘を失った時にまた会えるんだ!と亡き娘を前に涙を流しながら読み返した思い出があります。もう増えない娘の写真は生き生きと新しい生命となり私の力になっています。
    どうか素晴らしい1年のスタートになりますように!