紙の絵本制作奮闘記・作るかどうかわかりません(笑)10

「ある日 犬の国から手紙が来て」バンボと仲間たち
紙の絵本制作奮闘記・作るかどうかわかりません(笑)10

以前のブログで、絵本の後ろ見開きにポケットを付け「犬の国の10,000ペロ札」と「においの招待状」を収納するアイデアをお伝えしたと思いますマネー。

イメージは図書カードが入ってたポケットなんですが…今は、多分ありませんよね。
我々が住んでいる片田舎の図書館ですら機械が瞬時に読み取ってくれるシステムです。

ヤングの皆さんにご説明いたします。

その昔、図書館で貸し出す本は、後ろ見開きだったか前見開きだったか忘れましたが、封筒を半分くらいに切ったポケットが貼り付けてありまして、そこへ図書カードが入っていました。

図書カードで本の貸し借りを管理していたんです。

ググってくだされば親切な方が、もっとわかりやすく教えてくださると思います。

若かりし頃。

東京の上野をぶらついておりましたら、西郷隆盛像のあたりで平井堅さん似のアラブ系の男性が近寄ってきて
「ジュマセェ〜」と声をかけられました。

「じゅませ?」と、私。

「そ、ジュウマセ」と、平井堅はにこやかに答えました。

「じゅうませ?」

「ジュマセ、ジュマセ」と呪文のように繰り返します。

なんか怖くなって「いいです」と断って逃げました。

それから10年くらい経った頃。

旅先で、お土産を買うため干物屋さんに入るとアラブ系の若い男性がエプロン姿で立っていました。

「イラシャイマセぇ〜」と人懐こい笑顔で近寄ってきて

「アジ、ヤスイデスヨ。ジュウマセ、デス」

あれあれ?「ジュウマセ」ってフレーズ、聞いたことあるぞ。

壁の張り紙を見て、ハッとしました。

「アジの干物10枚で1000円」

「ジュマセ」=「ジュウマイセンエン」って…そういうことか!

当時の記憶が蘇りました。そういえば上野で違法な商売が噂になっていました。

なるほど!と、点と点が線でつながりました。

あの「ジュマセ」は偽造テレホンカードを10枚千円で買わないか?というお誘いだったようです。

テレホンカードも今やすっかりオワコンですね。

話を戻します。

図書カードが入っていたようなポケットを作って本の後ろ見返しに貼り付けてみました。

そこへ「犬の国の10,000ペロ札」とたまたま持っていたチケットを入れてみました。
チケットはミシン目から切り離せるタイプです。

可愛い…ですが、ちょっと危なっかしく感じます。

滑り落ちたりしないだろうか?
特にチケットは表面がツルツルしていますので心配です。

半分から上だけ色褪せてしまう可能性も考えられます。

そこで軌道修正。

ポケットにせず、封筒をそのまま貼り付ける方法で再挑戦。

アトリエにあった封筒をいくつか試してみたら洋形2号という大きさが一番しっくりきました。
年賀ハガキやポストカードがぴったり収まるスタンダードなサイズです。

さっそく「犬の国の10,000ペロ札」を入れてみました。

ところが! お札の横幅が封筒の横幅より長くて入らないのです。

1000ペロ札や5000ペロ札なら収まりました。
が、お小遣いが1000ペロじゃあちょっと心細いし、5000ペロもちょっと微妙。
10,000ペロあれば犬の国で十分遊べます。

やはり10,000ペロじゃないと。

問題を解消するために折衷案を考えました。

ひとまわり小さくしてみたら?(田中案)

に対して松井は反対。

お札のスケール感を変えるとお札らしく見えない。
子供銀行のお札みたいにオモチャっぽくなってしまう、と主張しました。

私たちは普段、無意識にお札を見て、お札を触っています。
お札の大きさは知らず知らず、脳内にインプットされているため、大きさが違うと違和感を持つそうです。
レジ係の人があっけなく偽札を見抜いてしまった、なんてことも時々ありますよね。

わかりますけど、なら、どうするんですか?

折って入れてみようか、お年玉みたいに(松井案)

に対して田中は反発。

理由は、折り曲げてしまったら犬の国から贈られてきた感じが薄れる。

田中はこれまで3犬の子を犬の国へ送り出しています。

三代目にあたる「末っ子」のワンコは落ち着きがなくて、散歩中もじっくりにおいを追求するような子ではありませんでした。ですから虹の橋を渡ったあと、においの招待状を見つけられたかどうか心配でした。

送り出すとき「においの招待状」と「10,000ペロ札」を持たせてあげたかったな、と思うのです。
持たせてあげるお札は新札であって欲しいという希望です。

平行線のまま冷戦突入か、というとき、なにげなく田中が人間の国の10,000円札を封筒に入れてみました。
あれ?…そんなに窮屈じゃない。

重ねてみたら、人間の国の10,000円札より犬の国の10,000ペロ札のほうが5mmほど横幅が長かったのです。

10,000円札の幅をあと3mm削ればスルッと入りそうです。

3mmくらいなら違和感なく、お札と認識してもらえるかもしれない。

というわけで、犬の国10,000ペロ札を作り直します。

ちなみにお札のデザインは田中が担当します。
少しは手伝わないと松井の負担が多すぎますので。

犬の国お札は、日本橋三越で定期的にサイン会を開いていたころ、来場の記念に差し上げていました。
銀行の封筒付きで販売していたこともあります。

封筒をとある銀行に寄せて作りすぎて…(汗)見つかったら叱られそう。

10,000ペロ、5000ペロ、1000ペロは2パターン作っていたようです。

もちろん、これらのお札(旧札)も犬の国で使えます。持っていらっしゃる皆さん、ご心配なく。

本日のご報告はここまでです。

おしまいに今回もくどくどとお願いを申し上げます。この電子書籍を買ってくださいマネー。
「ある日 犬の国から手紙が来て」バンボと仲間たち

次回、税実ちゃんの父母、大蔵主税とマネーラ・ロンダリング登場なるか!
どうぞお楽しみに。