紙の絵本制作奮闘記・作るかどうかわかりません(笑)7

「ある日 犬の国から手紙が来て」バンボと仲間たち
紙の絵本制作奮闘記・作るかどうかわかりません(笑)7

なぜ、出版社を通さず絵本を出すことになったか…。

小学館やブロンズ新社から出版したのであれば、このような手間がかからなかったのでは?
というご意見をいただいて
そもそもそこからお伝えしなければいけなかったのではと、今さら気がつきました。

ご指摘どおりなのです。

2006年にブロンズ新社さんから出版した「犬の国ピタワン」に希少価値がつきプレミア価格で取引されるようになっていると人伝に聞きました。

年に数回「犬の国ピタワン」の絵本を探していますが、そちらに残っていませんか?というお問合せが届くようになりました。

なんとなく10人くらいのマニアがいらっしゃる?のかなと考えています。

お気持ちに応えお分けできたら良いのですが、実際、私たちも母から譲ってもらった1冊しか持っていません。

そこで勇気を出して、再販をしたい旨をブロンズ新社さんにぶつけてみました。

当時の編集者さんは退社されております。

なので何年も前に出版し売れなかった絵本を焼き直させて欲しいというとんでもないお願いメールを、営業部宛てに送りつけてしまったわけです。気恥ずかしさもあり、極めてライトなテイストで。

原画は全て保管しています。
パソコンもスキャナーも当時とは比べものにならないくらい賢くなりました。
スキャンした画像に手を加え、文字を載せ、完成データをサクッと作って再販する気持ちでした。

するとなんと編集長から、心のこもった大変丁寧なお返事をいただきました。
デビュー作をうまく展開できなかったと感じている…とまでおっしゃって下さったのです。
(原因は明らかに私たちの力不足です)
さらに、もしも再販されるのであれば、成功した小学館で!と、背中を押していただきました。

ここまでおっしゃってくださっているのならば!と、フルリニューアルを決意しました。

同時に小学館の文芸書を担当してくださっている方にその旨を連絡いたしました。

しかし文芸書「ある日 犬の国から手紙が来て」の編集を担当してくれた方は数年前に定年退職されています。この本はありがたいことに11回の重版がかかり、その後ひきつづき担当してくださる方が何人か代わっています。
皆さん、メールでの少ないやり取りだけで面識はありません。

今、担当してくださっている方に、少し前に、文芸書の新刊を出すことを考えていました。
それは可能ですか?と、問い合わたら
電子版で出版するのであれば問題なく出せます、と、すぐにお返事が来ました。

でも絵本は専門外。部署を跨いでいたせいでしょう。
なかなかお返事がいただけませんでした。
別の版元から出版された絵本の焼き直し作品であるがゆえデリケートな案件として捉えられたのだと思われます。

リアルタイムで配信する時代です。

ピンと来ない方も多いと思いますが、ほんの少し前は、本の企画って出版が決まるまで半年くらい普通にかかりました。

出版社に持ち込んでも原稿を読んでもらうことすら難しい時代でした。
門前払いも当たり前。

断られたある会社で、最後にこう言われました。

あなたのお名前を聞くのはやめておきます。
このあと、もしもあなたが有名な作家になった場合、悔しい思いをしたくないので。

振られたのにキュンとくる…素敵な捨てゼリフでした。

なんとか受け取ってもらえたとしても忘れた頃に、残念ながら弊社では…という通知が来ることも。

最初は一社ずつ義理立てして、お返事を待っていました。
しかし半年、年単位では老人になってしまう。

二股も三股もかけて回ったら、デビュー作の出版がブロンズ新社からスルッと決まったのです。

タイミングや運が絶妙に良かったんだと思います。

小学館で本が出せたのは、ずっと応援してくださっていたある敏腕編集者さんのおかげだと思っています。
企画を持ち込んで、頑張って売り込んでくださいました。でも半年以上かかったかな?

小学館ほどの大きな出版社は、幾つもの会議で検討を重ね、最終的に重役会議を突破できて、やっとです。

仕方ないことです。
印刷、製本、広告、宣伝、販売ルート、書店のスペース、営業の精鋭たち。
全ての費用は出版社が背負うわけですから、慎重になって当たり前です。

売れるものを作らなければ会社は立ち行きません。

そんなわけで、リニューアル制作を進めつつ、のんびりお返事を待っていました。

音沙汰のないまま、半年後。
そろそろお返事をいただけますか?と、問い合わせたら
コロナ禍のためリモートワークで仕事がすすめにくく、まだ検討中というお返事でした。

そして
もし他社でお話しがありましたら優先していただいても構いません、と。

そのときフッと、この絵本はどんな形で発表しても大丈夫なんだと思えたのです。

自由に出してみなさいよ、と、犬の神様に許され
道筋を照らしてもらっているような安らかな気持ちになったのです。

このような流れです。

犬の国、初めて首輪が取れたと思ってくださいませ。

クラウドファンディングのお礼についてのアイデアが届いています。

皆様にいろいろなアイデアをいただき大変感謝しております。参考にさせていただきます。

アイデアと言えば、子供のころ「給食の食べたいメニューをリクエストする」というイベントがあったのを思い出しました。

コストを考えずウケ狙いも込めて「ステーキ」「パフェ」「お寿司」を猛プッシュする博打タイプ。

過去のメニューから好きなメニューを選ぶ堅実派は「あんかけ焼きそば」「カレー」「プリン」をリクエスト。

給食という括りを超えて「お菓子」「カップ麺」をリクエストする天才肌もいました。

願いが叶うかわからないけど、ときめいた記憶があります。

子供ながらコストが気になっていたので「ステーキ」は非現実的だとわかっていました。
しかし無難なメニューに落ち着くのも面白くありません。

ならば「カップ麺」が採用された場合。

給食係が「どん兵衛」のパッケージを開け、粉末スープを入れ、お湯を注ぎ、贅沢に卵なんかも入れて、並んでいる生徒に配る。

今だと丸亀製麺のような絵づらでしょうか。

普段はスープが入っているあのアルミのバケツに並々とただのお湯が入っているという光景もアメージングです。

とはいえ「どん兵衛」ももちろん無理です。そんな身体に悪いもの、親が黙っていません。

そこで思いついたのは縁日の屋台で売られている、アレでした。

今はチェーン店もあり日常的に食べられていますが、その頃、東京で暮らしていたちびっこたちにとって、アレは縁日でしかお目にかかれない、大変、魅力的な食べ物でした。

たこ焼きです。

でもね、今度は給食室にたこ焼き機があるのだろうか?という壁にぶつかり

修正プランで、お好み焼きに着地しました。でも、よく考えたら、鉄板もないですよね。

採用されることはありませんでした。

「ステーキ」のようなアイデアもありだと思います。
でも、コストと時間とお金がかかからないような工夫が思いうかべばいいのですが(笑)

仮に「たこ焼き」で行こう!と決めたとしても、タコの入手ルートが確保できないとか、カットした時の大きさが均一にできないとか、器具の関係により「お好み焼き」に変更せざるを得なくなり、紆余曲折を繰り返し、最終的に材料の小麦粉とキャベツのみが採用になって「クリームシチュー」に落ち着いちゃうこともあります。

しかし出来る限り、ご協力していただける方に、全力で還元していきたいと思っております!

今回、クラウドファンディングで援助をお願いする資金に名前をつけました。

「犬の国 ふるさと納税」です。どうぞよろしくお願いいたします。

それから今回もしつこくお願いします。電子書籍も買ってください。
「ある日 犬の国から手紙が来て」バンボと仲間たち

更新が遅くなってご心配をおかけしました。

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